「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ②
「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ① - やまびこ と ビスケットの続き。
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バースデーイベント一日目。
寝不足のせいでメイクがのらない顔と、もったりと気だるい身体を引きずって(ほんとバカ)集合場所の名古屋駅へ。受付を済ませてバスに乗り込むと、すでにキラキラした女の子たちがたくさん。長年、女子アイドル現場に通ってた身なのでめっちゃ新鮮…!みんな気合い入っててかわいい~。こりゃいいな。中身がおじさんなので眼福。
受付時にスタッフさんから渡されたのは「ちばくんへのアンケート用紙」と「フォトブックの申込書」。アンケートはともかく、フォトブックってなに??と思ったら、なんとこの伊勢志摩修学旅行のちばくんを収めたフォトブックをツアー参加者限定で販売します、とのこと。
なんだそれは………天才か!?
まだバスが走り出して10分も経ってないのに、早くも期待値を超えてきやがった……。今、この瞬間のちばくんを…我々と時間を共にしたちばくんを収めたフォトブック。それ即ち、同じ時代を生きた証…死んだ時、棺に納めてもらうやつ。
オタクがそういうのめっちゃ欲しいの分かってるし、目の前に推しがいるのに写真を撮れないオタクの苦しみを分かってる……。すごい。なんという理解度の高さ。この企画考えた人、天才じゃないの?
企画者への尊敬と感謝の念を胸に抱きながら、迷いなく記入してその場でお支払い。プロモーターさんなのかスタッフさんなのか、はたまたご本人なのか、“分かってらっしゃる”人の存在に自ずとこの旅への期待値が高まる。
バスの中で配られたのは、写真集「彩り」の写真を使ったクリアファイル。
(写真集最高なのでみんな買って読んで)
缶バッチ×2。そして、旅のしおり。
しおりだ~~~~!!やった~~!!!
表紙とスケジュールはちゃんとちばくんの手書き。オタクがこういうの大好きだって、なんで分かってるの……!(二回目)
相変わらずの字のかわいさ。すき。
表紙で「修学旅行」って言ってるのに、中では「遠足」って書いちゃってるのもかわいいし、自分で自分にハッピーバースデーって書いちゃったことにツッコミ入れてるのもかわいい。
千葉雄大さん、かわいいで構成され過ぎてる。は~かわいいかわいい
あとクリアファイルも一緒に用意してくれたさりげない優しさがうれしい。大事なしおりが折れ曲がらないように、ってことだよね。小さなことだけど、あるとないとでは全然違う。ホスピタリティがすごいな〜。
そうやってしみじみと幸せを噛み締めてたら、ちょうど実家最寄りのICを通り過ぎようとしてたので『お父さんお母さん、色々ありましたがあなた達の娘は素敵な人を好きになりましたよ…見ての通り幸せだから心配しないでね……』と、実家方向に念飛ばしといた。なむ。
あっという間に旅館へ到着。
宿泊先は地元民なら皆知っている、有名四つ星ホテル。まさかこんなところに自分が泊まりに来るなんて……しかもオタクとして。この自分だけが面白い状況に内心ウケつつ、館内へ。
堂々たる「千葉雄大 BIRTHDAY TOUR 2019」
着いて早々、ツーショットチェキ撮影会。
バスの中で「チェキ撮影の時に誕生日プレゼントはご本人に手渡ししてくださいね~」と説明があったので、プレゼントを手にチェキ列に並ぶ。3ヶ月遅れとは言え、バースデーイベントなんだからお誕生日プレゼントはマストなはず、と用意しておいてよかった。オシャレなものに疎くてプレゼント用意するのが下手くそな自覚のあるオタクは悩みに悩んで、自分の大好きな外国の絵本作家さんの本にした。家から持ってくるまでに本の包み紙の角っこが不格好に折れ曲がってしまったのが、ここにきて急に気になってくる。本人に手渡しは出来ないと思ってたから油断してた。詰めの甘さよ……
ちばくんとチェキを撮るのはカレンダーイベ以来、二回目。ちばくんとのチェキはいつも事前に二種類のポーズが提示されててどっちか選んで撮るし、選んでしまえば後は流れに身を任せて〜って感じ。でも今回はポーズ指定が事前になくて、もしかしてこれ自分で考えなきゃいけないのでは…?って心配になる。そうこうしてるうちに自分の番が。
緊張で吐きそうになりながら部屋に入ると、いた。ちばくん。
……めっちゃまぶしい。
どっかからライト焚かれてるみたいに、お顔がキラッキラしてるちばくん。福家書店イベではそんなふうに思ったことないのに、直視するのがつらいくらいに発光して見える。
わたし「……えっと…お誕生日、おめでとうございました!」
ちばくん「ありがと〜。(プレゼント受け取りながら)わー、なんだろ?」
わたし「…ふへへ……」
いや、ほんと自分……「ふへへ」じゃなくてさ…(;;)
ヘタレは今に始まったことじゃないけど、せめて「絵本です」くらいは言わなきゃ。せっかく聞いてくれてた感じだったのに。手渡した包みの端がクシャってなっちゃってるのが恥ずかしくて申し訳なくてなんも言えなかった(;;)うう
凹む余裕もなく、そのままイスに座るように促されて、いよいよチェキ撮影。ポーズのことなどもうすでに忘れていっぱいいっぱいになってる私の右肩に、左に座ってるちばくんの手がスッと回される。
ヒェッ
ポ、ポーズ…これか~~~~
これ
右肩から伝わる手の感触に白目剥きそうになりながら、必死で笑顔作った。あと、悲鳴上げないように呼吸止めてた。…生娘か!
いい匂いしたって言ってた子たくさんいるけど…匂いを感じられるその余裕すごい。いいな、見習いたい。
握手では東京から来たこと、地元が三重なこと、このイベントで帰って来れて嬉しいことを伝えて終了。穏やかなテンションでにこにこ聞いてくれた。ふくふくあったかい手に安心する。
「東京で出来た私の彼氏(ちばくん)を三重に住んでる私の両親に紹介するつもりで来ました」って冗談はとてもじゃないけど言えなかった。言わなくてよかったね…
先に終わって待ってくれてたうつぼさんと合流してふらふらとエレベーターに乗りこむ。夢見心地で上手く歩けない。プレゼントの説明がきちんとできなかったことを残念に思うけど、それよりも肩と握手の感触がまだ残ってて、自然と口が笑ってしまう。だんだん浮き上がってくるチェキを見て、ほんとに隣にいたんだなぁとようやく自覚した。
握手は終わったもののまだチェックイン出来ないので手持ち無沙汰にホテル内をウロウロ。伊勢湾を一望できる足湯を見つけて、足をつけながら撮ったチェキを見せ合いっこした。私のちばくんも、うつぼさんのちばくんもかわいい。いいな。最高だな。隣の私達もいい顔をしてて嬉しくなっちゃうな。
足湯にのんびりつかりながら綺麗な海を眺めてたら、昨日までの重くてきっつい現実が意識の外に遠のいていく感じがして、それと入れ替わるように、今まで感じたことのない恍惚感が波のように押し寄せてきて面白かった。世界の色々に、漠然と「勝ったな…」って思った。寝不足も相まって、あれ、なんらかの脳内麻薬が出てたと思う。白い粉なんてなくたってちばくんでトリップ出来るんですよ。
まだ一日目が始まったばかりなのに、この時から楽しいイベントになる予感しかなかったし、実際予想以上のイベントになっていくんですが…
「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ①
千葉雄大さんのバースデーイベントに初めて参加してきましたよ!
噂に聞いてた以上に楽しすぎて……帰ってきたら熱が出ました(笑)。1泊2日とは思えない内容の濃さを記しておきたい。個人的な備忘録と旅の思い出も兼ねて。これはちばくんに身も心も振り回されたオタクの二日間(+α)の記録です。
まずはイベント発表から前日までのお話をしましょう。
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思い返せば、千葉雄大さんの存在が気になりだした最初のきっかけは、とあるファンの方が書かれた2016年のバースデーイベントレポ。読んだ時に感じた「なんてサービス精神に溢れている人なんだろう…!」という衝撃を忘れられず、その一年後にはちばくん演じる森園億人さんに衝撃を受けて。そこからはもう、見事にズブズブと。ちばくんかわいいよちばくん。
好きになってまだ2年だけど、ちばくんはその2年の間ほんとに忙しそうで。それでも写真集やカレンダーの発売イベントで定期的に会えるのがとてもありがたかったから、お泊まり有りのイベントなんて最初から願うこともしてなかったんですよね。もっと早く好きになってたら行けたのになあ、とは何度か思ったけど。
だから、突然のバースデーイベント開催を知ってめちゃくちゃ震えた。
イベント開催場所は、三重。
ちばくん仲間うつぼさんとのLINE中に発表してくれるタイミングのよさ
私の愛する地元での開催に目を疑う。伊勢志摩ってことは…ちばくんと大好きな伊勢神宮に行けたりするんだろうか。ここまで「行かない」という選択肢が見当たらないイベントも珍しい。推しが一緒に地元に帰ってくれるってことは実質、両親への挨拶イベってことでいいですかね。いいですね。ありがとうございまあす!!!!
申し込みはまさかの先着順。申し込み開始の時間になっても仕事が切り上げられずグズグズしていたけど、うつぼさんに助けられてなんとか確保。持つべきものは友。
発表された旅行のスケジュールを確認すると、
【一日目】
チェキ撮影&バースデーパーティー
到着早々にチェキ撮影とは…最初からクライマックス感ある。緊張するけどメイクが綺麗なうちに撮れるってことだもんね、心遣いがありがたい。で、チェキの後はメインイベントのパーティー!ちばくんとパーティー!「おめでとう!」を言える幸せを噛みしめるぞ……
【二日目】
観光(展望台からの伊勢神宮ルート)
ただし、「※二日目は千葉くんの出演はありません」の注意書きが。
……えっ、ちばくんいないの?
地元民的には三重まで来てくれるのめちゃくちゃ嬉しいんだけど、それだと二日目の必要性が……そもそも三重でやる必要あるのかって言われない?他県からいらした皆さんが三重を嫌いになってしまわない??……もしかしてファン同士の親交を深めさせるのが目的だったりするのか…いや、まさか。そんなパリピみたいな発想をちばくんがするとは思えない。
詳しいことは分からないけど、とりあえず「今回はレポで読んだイベントよりも、ちばくんとの時間は少なめのイベントなのかもしれない」ってちょっと覚悟した。一日目をめいっぱい堪能しようって気合い入れた。それでもちばくんなら楽しい時間にしてくれる確信があったから参加に迷いは全くなかったな。
参加が決まってからは「ちばくんの前に立つためにやれること全部やるぞ~!」と大の筋トレ嫌いが毎日筋トレしたり、一駅前から走って帰ってみたり、毎日欠かさずパックしたり、まつエクを初めてつけてみたり、久しぶりに美容院行ったり、服や化粧品を色々と新調したり。
自分の美容にお金かけるのが下手くそなオタクを小綺麗にさせてくれる推し、大事にしていきたい。オタク、こんなことでもないと自己投資しないからね。
仕事でしんどいことがあっても「頑張ったらちばくんと帰省!」って自分に言い聞かせて全部耐え忍んだし、6月9日を無事に迎えることに生活の比重を置いて生きてた。
金曜日、無事に仕事を終わらせるとその日のうちになんとか新幹線に飛び乗り、明日に備えてうつぼさんのおうちでお泊まりさせてもらうことに。いつも帰省する時は4列シートの格安夜行バスで帰るくせに「ちばくん(概念)と帰るんだから夜行バスは使えない!」と新幹線で向かうあたり、相当な浮かれモードなのが見てとれますね。ぷらっとこだまはいいぞ。
そうして合流したうつぼさんと私は集合時間が少し遅めなのをいいことに大好きな「帝一の國」のビジュアルコメンタリーを楽しく見てしまい、いつの間にか朝4時を過ぎてしまうのがこの旅一番の反省点になることをこの時はまだ知らないのでありました。(でも、めっちゃ楽しかった)
「あさが来た」がくれたもの 【あさが来たの再放送に寄せて】
11月6日から私の人生を大きく変えたドラマ「あさが来た」の再放送がスタートします。今世紀最高視聴率を達成した本作ですが、単純に数字の凄さだけでは計り知れない素晴らしいドラマだと私は心から思っています。一人でも多くの人に見てもらいたい、そんな気持ちを本放送当時からずっと抱いて生きてきました。3年近く経った今でも、その気持ちは全く変わっていません。
今年、波瑠ちゃんへのお誕生日お祝い企画を立ち上げて彼女に贈った本に寄稿した、私の「あさが来た」へのラブレターをここに再掲します。内容への大きな言及はありません。一人のオタクがドラマによって救われただけの四方山話です。読んでもらえたら…そして、少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。
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10年間必死に働いてきた会社を逃げるように辞めて、そのまま実家に転がり込んだ夏の終わり。
食事もとらず、まるで抜け殻のようになってしまった私を見かねた母が、せめてもの気晴らしにと何気なく「決まった時間に起きるために、朝ドラでも見てみたら?」と言ってくれたのが、私の「あさが来た」との出会いです。
あさが来た、第二週。
子役の鈴木梨央ちゃんから本役の波瑠ちゃんにバトンタッチする、その日のことでした。
そんなふうにして、目覚まし代わりに始めたはずの朝ドラ視聴は、その展開の小気味よさに『やることがない私の気晴らし』から『人生最大の楽しみ』へと変わり“一日4回の放送(7:30早あさ→8:00本あさ→12:45昼あさ→23:00夜あさ)をコンプリートすることを生きがいにするニート”が誕生するのにそう時間はかかりませんでした。
あさが来たを初めて見た時に心を掴まれたのが、あさのあの不思議なほどの清廉さです。「銭」「金」「商い」これらを連呼してもなお、爽やかな風すら吹きそうに清廉。この、あさを演じる波瑠ちゃんからにじみ出る「真似のできない健やかさ」は間違いなく、あさが来たの大きな魅力の一つでした。
主人公あさの周りには、玉木宏さん演じる旦那の新次郎、宮崎あおいさん演じる姉のはつをはじめとした個性的で色濃いキャラクターがたくさんいます。中心にいるあさを演じる波瑠ちゃんは、その周りの鮮やかさに気圧されてしまうのでは?という心配の声もあったようです。しかし、視聴を重ねるうちにあさのその「唯一無二の清廉さ」を通して見るからこそ、周りの色が際立って見えることに気付きました。あさが来たは確かにあさが主人公の物語ではあるけれど、そこには登場人物ひとりひとりに人生がある。当たり前だけど忘れがちなことをきちんと見せてくれた功労者は、他でもないあさを演じた波瑠ちゃんだったと感じています。
あさが来たと生きたあの半年間、あさちゃんとそれを演じる波瑠ちゃんに私は何度も救われました。あの世界で生きる人達を夢中で見ている15分間だけは、自分に起きたすべてを忘れて笑うことができたのです。
大好きだったこと、大切にしていたこと。10年で積み上げてきた色んなものが手の間をすり抜けて落ちていくのを、ただ見ているしかなかった自分のことを。
「もう頑張らなくていい」と言われる自分へのやるせなさも、数々の試練を「びっくりぽんや!」の一言で軽やかに駆け抜けるあさの姿に、頑張っていた今までの自分を肯定されているかのように思えて心が軽くなりました。
「負けたことあれへん人生やなんて、面白いことなんかあらしまへん。勝ってばかりいてたら人の心がわからへんようになります」
落盤事故に気落ちするあさを慰める新次郎のこの言葉に自分の現状を重ねて、
「九つ転び十起きや思て、負けしまへんで」
と返すあさの言葉に励まされる。二人の愛おしいやりとりを見守って毎日一喜一憂しているうちに、気付けば処方された薬を私はもう一錠も必要としなくなっていました。
「あさが来た」はまごうことなき『愛の物語』です。
失ってしまった大切なものはまた新しく見つければいい。10年かけて積み上げたけれど壊れてしまったものもこれから10年、20年かけて積みなおせばいい。あさちゃんのように日本を動かすことは出来なくても、実直に働いて人の役に立てることをしたい。
「やると決めたんやったらやりとおす。負けたらあかん。他人にやない。自分にだす」
人と関わることで生まれる愛の数々を見つめ続けた半年間という時間は、私に再起を決意させるのに十分な力を与えてくれました。半年かけて「今の自分が本当にやりたいこと」を見つけることが出来ましたし、その目標に向かってまっすぐ進もうとする推進力を分けてくれました。そしてこれから積み上げていく人生の最初の土台となる大切な作品となりました。