「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ④

「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ① - やまびこ と ビスケット

「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ② - やまびこ と ビスケット

「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ③ - やまびこ と ビスケットの続き。

 

問題です。

あなたの大好きな推しが突然部屋にやってきて、「今から君たちに僕の時間を一分あげるよ」と言いました。さて、あなたならその一分間をどう過ごしますか?


……これが心理テストじゃなく現実って言うんだから……人生何があるかわかんないんだよな。

 

「「「「「

 

訪問順が書かれたホワイトボードを急いで確認しにいくと、私たちの部屋は……まさかの第一グループ。ちばくんが来るまで、あと30分もない……無理です…(無理)


無理と言っててもちばくんは来るので慌てて部屋に舞い戻って、念入りに歯磨きしつつ、同部屋の子達と『お部屋に来たちばくんと何をするか』の作戦会議。ミンティアも食べた。

わたし達の部屋は四人部屋で、相部屋になった女の子たちは大阪出発組。年齢も同世代だし、聞き馴染みのある関西弁だし…それになんと言ってもちばくんに対しての応援スタンスが似てる感じが一緒にいてめちゃくちゃ楽だった。(こういう時、同室の子と応援のスタンスが違うと、多分しんどいんじゃないかなーってお部屋訪問を終えた今になって思う)


タイムテーブルを見るに、与えられるのはおそらく各部屋あたり1分間弱。1分。短いのか長いのか……握手会なら個別握手1分は結構ゆとりある方かな?(オタク、握手でなんでも換算しがち)

 


私は妄想癖がある人間だけど推しが部屋に来たときにしてもらうことの最適解なんて、長年オタクやってきて一度も考えたことがなかった。推しの部屋の観葉植物になって光合成する妄想なら毎日してるけど、あっちからやって来るっていう妄想は逆に現実的じゃないから出来ない悲しいオタクなんだよ……!

 


迫り来るちばくん襲来の時間に徐々に冷静さを失っていく私たち。まだバースデーパーティーの衝撃が抜け切っていないのに、休む間を与えてくれないちばくんほんとSよね…。


壁ドン?一緒にゲーム?変顔?

いろんな案が出ては消えていき、無情にも時間は刻々と過ぎていく。いよいよここに来て疲労がすごい。仲居さんによって、すでに部屋に敷かれてた布団を目の前にして寝たい気持ちすらある。ちばくん、もうこうなったら添い寝してくれ……


そんな時、


「………千葉くんにさ…この敷き布団の上を端から端までごろごろ寝転がってもらうのはどう?」


そう言い出したのは誰だったか。

 


「……いいね」

「いい夢見たいんです…!って言ってさ」

「もう充分見れるけどな(笑)」

「あ、ジャケット着てるから無理って言われるかな」

「いや、それは、お預かりしますね!って言ってさ」

「端から端まで転がるちばくんをじっと見つめたい」

「転がるの無理なら前転でも」

「それも無理ならそれぞれの布団の上に正座してもらうだけでも」

「それならいけるよな…」

 


正解か不正解か分かんないけど、私たちの出した最適解は、推し@お布団ゴロゴロ。これ、出した答えで、私たちがちばくんに何を求めてるか……少なくとも私たちは彼女扱いを求めてないってことが分かるな。

 


とりあえず第1希望が決まって、心に少し余裕が出てくる。1分だと少し余るかもしれないね、と念の為にやってもらいたいことの候補をもう1つ挙げておく。同室の二人が事前アンケートの項目「千葉くんにやってもらいたいこと」に書いたけど選ばれなかったからやってほしい!と熱く推す「やってもらいたいこと」の、そのあまりにも関西人らしいセレクトに第2希望入り。


なんとか時間までに流れを決めて全員正座でちばくんを待つ。ちばくんが来るまでの数分間は、生きた心地がしなかった。廊下からスタッフさんの声が聞こえる。緊張で死にそう。成り行きでちばくんが来たら扉を開ける係に任命される。思わず血の気が引くも「ここではグダグダしてる場合じゃない!一秒たりともちばくんとの時間を無駄には出来ない!」と心を強くもってスムーズな部屋への案内を何度も脳内でシュミレーションしていたその時、チャイムが鳴る。  ギャー

 

 

おそるおそるドアを開ける。

…………ヒィェア…ようこそ、ちばくん……

 


今日三度目なのに「自分が開いたドアからちばくんが覗いてる」という人生で二度とないシチュエーションのせいか若干パニックになる。ちばくんだ、、ちばくんがいる……。な、生々しい~


テンパりそうになる自分を律して「何はともあれ、まずは入ってもらわなきゃ!」とちばくんを部屋に招き入れようとしたら

「すみません、中には入れないのでここでお願いします」

と、隣にいたスタッフさんに誘導を止められる。

 

 

へ?

ここで?


お布団は奥なのに?


…………エマージェンシ~~~~~~!!!

ちばくん、部屋にあがれません!(;;)

お布団ゴロゴロできません!!(;;)(;;)

 


不測の事態に完全に思考停止…予測し得ない状況、私ほんとダメなんだよ……。まさかの事態に布団の前で正座待機していた他の3人がすごい勢いでこちらに駆けてくる。


「はい、明日はこれで汗拭いてね」


私たちの焦りを知る由もないちばくんがここでお土産第2弾の「30歳ハンカチ」を手渡してくれる。ちばくんから直接受け取れてうれしい気持ちと、布団ゴロゴロどうしよう…って気持ちで頭がぐっちゃぐちゃ。

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ちばくんから受け取ったハンカチと三和土


そうして、ちばくんと三和土で対面する私たち。ちばくんが部屋に入れないことはショックだけど、凹んでる暇はない。こうしてる間にも時間は過ぎていく。お布団ゴロゴロが無理なら……ここで、第2希望をお願いするしかない。意を決して口を開く。

 

 

 


「……しりじを」

「しりじ?」

「尻字が見たいんです、千葉くんの」

 

 

ほの暗い三和土で女が四人。

推しに向かって尻で文字を書いてくれとリクエスト。


俺達は、本気だ。

 

「文字はなんでもいいので!」

「私たちがなんて書いたか当てます!」

「二文字くらいで大丈夫です!」

 


今まで私はこんなにも真剣に、誰かに何かをお願いした事があっただろうか。学校に行かせてもらう時だって、上京する時だって、私はこんなに真剣じゃなかった。改まったお願いは恥ずかしくてなんとなくごにょごにょと誤魔化して、それを察してもらって生きてきたように思う。

 


でも、大事な事って言わなきゃちゃんと伝わらないんだなって思うからさ……誤魔化さず言うよ。

 


私は尻字が見たい。

 


恥も外聞もなく、ちばくんの尻字が見たい。

推しがおしりで書いた字を当てたいんだ。


ちばくん、頼む。頼むよ。

 

 

 

「いいよ」

 

 

 

ああ~~~ちばくん~~~~~~~~~!!!!!!!!

推しが寛容~~~~~(;;)(;;)(;;)

横で聞いてて止めなかったスタッフさんもありがとう~~~(;;)(;;)

(めっちゃ笑ってたらしいけど)

 


じゃあ、と私たちに背を向けるちばくん。

 


……えっ、あ、そうか。

「尻字=顔が見えない」という当たり前のことに気付いて慌てる我々。

 

そろそろお気づきでしょうけどアホでしょう?

そうなんですよ、アホなんですよ。

 


「えっ、顔見れないじゃん」

「ちばくん、ちょっと顔こっち向けて…」

「あ!後ろじゃなくて前向いてやったらいいんじゃない?」

 


推しの寛容さに前のめりになるオタク達。

 


「いや、それもう…尻じゃないからね!?(笑)」

 


怒られたwww

 


そうだね、それは……尻字ではないね。

尻字ではない……なにかだね。

 

 

 


「じゃあやるよー」

 


ほの暗い三和土で女が四人。

文字をなぞる推しのおしりをじっと無言で見つめる(許可済)。なんだこの空間。

 


「……わかった?」と、文字を書き終えて振り向くちばくん。………うん、そうね…なるほど。はいはい。そんな感じね。

 

 


わかったよ。私、わかった。

 

ちばくんのおしりが、めちゃくちゃちっちゃいことがわかった。

 

 


いや、違うの。真剣に見てたんだけど、こう…ディテールを目に焼きつけることに必死になりすぎて全然文字が追えてなかったよね。みんなもやってみて。絶対無理だから。しりが……しりがちいせえな……(理解)ってなるから。


ちばくんが書いてくれた字は無事に同室の子が当ててくれて、当てた子とちばくんがハイタッチ。よかった。当てられてよかったね。これで当てられなかったらただおしりを眺める会になっちゃうからね。それでも楽しいけど。むしろそれを一時間くらいやってたいけど。


「そろそろ…」とスタッフさんがちばくんに退出を促す。1分間、あっという間だったけれど名残惜しさも感じないくらい濃い時間だったから清々しい気持ちでちばくんを送り出せた。


「じゃあ」と手を差し出される。今日、2回目の握手。今日プレゼントを渡した時とは違う、楽しくやり取りしたあとのこの距離の近さがうれしい。


握手し終えたちばくんは私たち四人に見送られて部屋を出ていった。「……尻字って(笑)」と笑いながら隣の部屋に消えていったちばくんの背中を私は忘れません。ありがとう、ちばくん。いいおしりでした。←

 

 

 

扉が閉まって、速攻布団に倒れ込む私たち。

そのあとしばらくちばくんのおしりのかわいさについて盛り上がる。他の部屋は何したんだろう。気になるけど……多分きっと尻字をお願いした部屋はないはず(笑)。

 


ちばくんのお部屋訪問がまだまだ続いているけど、混まないうちに大浴場へ。お部屋訪問が最初の方だったのが幸いしてお風呂も全然混んでない。慌てたけど最初でよかったかもね〜、と広い温泉を満喫する。久しぶりの大きなお風呂、めちゃくちゃ気持ちよかった。こんなに幸せでいいんだろうか、人生最良の時って感じ。最良の時の思い出に推しの尻字が含まれるの、だいぶ面白いな。

 

 

のんびりお風呂につかって、すっぴん+浴衣で気持ちよーくロビーを歩いてると向こうの角からスーツを着た男の人が歩いてくる。


(……あ、来る!)


私の推しセンサーはこういう時だけ優秀。考える前に体が動いていて、うつぼさんを置いて逃げ出す私の目の端にちばくんが映る。慌てるこっちの様子に笑っているちばくんの気配を感じたけど…さすがにこの状態は見られたくない!遠のいていく背中を目で追うと、スタッフさんとちばくんが誰かの部屋に入っていくのが見えた。もう私たちのお部屋訪問が終わって随分時間が経っていたけど、お部屋訪問はまだ続いてるみたいだった。

……ちばくんにはほんとに頭が下がる。ここまでやってもらって、私たちはちばくんに何かを返せるんですかね……お金の問題じゃなくてさ……いや、お金の問題か???んんん???

 


なんだか無性に呑みたくなって、久しぶりに缶チューハイを買った。楽しい気持ちで呑むお酒はいいね。夜風にあたりながらうつぼさんととりとめない話をする。色んなことが現実味ないままで、幸せが過ぎるからバランス取ろうと昨今の政治の話とかした(笑)。こうして一緒にいてめちゃくちゃ楽しいお友達とも、ちばくんがいなかったら会ってないんだよね……やっぱり私はもらってばっかだわ、ちばくん。

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いいお酒でした


ほろ酔い気分のまま布団に入る。寝たらもう明日になっちゃう…って思ったけど、明日も会えるんだと思うと早く明日になって欲しい気もして……でも、眠過ぎて正直それどころじゃなかった(笑)。ちばくんの夢が見たいと思う間もなく就寝!

 

「千葉雄大(30)とゆく、伊勢志摩修学旅行」に行ってきたレポ⑤ - やまびこ と ビスケットに続きます