【映画】『夕映え少女 ~浅草の姉妹~』
さて、レビュー2作目。
初回は今この瞬間、波瑠ちゃんのファンになったら、まずなんの作品に手を付けるかな?と考えて「流れ星が消えないうちに」のレビューをしようと思ったんですよね。主演だし、映画最新作だし…あとは個人的に思い出深いのもあって。
で、前回がど真ん中いったので…今回は逆に”あんまり見られてなさそうな作品”という括りで選んでみました。
もう絶版になっていて新しい物は手に入れられないのでレンタルが一番確実なんですが…普通の店舗には置いていない事が多いと思います。少なくとも私は見つけられませんでした。
で。私はTSUTAYAの宅配レンタルで借りて見ました。30日間の無料お試しが出来るのでこれで近所のレンタルショップにないDVDは全部借りました。おすすめですよー。(TSUTAYAの動画配信でも見れますが、もともとの画質が荒い+配信だから更に荒いので何をやっているのかすら分かりにくくて、正直ストレスがたまります。借りてみたほうが断然綺麗でした)
映画 「omunibus 夕映え少女」 (07 日/0801 公開) 予告編
川端康成のあまり知られていない初期短編小説の中から女性を描いた4作品を、東京藝術大学大学院映像研究科に在籍する4人の監督が映像化に挑戦したオムニバス映画。『イタリアの歌』『むすめごころ』『浅草の姉妹』、そして表題作『夕映え少女』で主演を務めるのは、吉高由里子や五十嵐令子など期待度の高い若手女優たち。昭和初期を舞台に、繊細(せんさい)で謎深い女性の心象を演じ切った。北野武や黒沢清に学んだ監督たちの持つ手腕にも注目。
(という理由で、公式サイトというと東京藝術大学大学院映像研究科のサイトにリンクが貼られているのですが、もうこのオムニバス作品についての記載が見つけられない為、特にリンクは貼らないでおきます)
「浅草の姉妹」あらすじ
東京の魔窟と呼ばれた、浅草の歓楽街。そこでたくましく生きる三姉妹がいた。彼女らは三味線弾きやレビューの踊り子をこなして互いに支えあっている。あるとき不良仲間から長女を救い出そうと次女と三女がしめしあわせる。姉には恋人への義理立てが残されていたからだ。浅草を軽快に駆け抜けた三姉妹の粋を描くべく、三味線の音や活動弁士の声を多様に盛り込んだ、ピカレスクな一本。
作品情報
監督:吉田雄一郎
製作年:2007年(撮影時 波瑠ちゃん16歳)
原作:川端康成「夕映え少女」
出演:波瑠 韓英恵 三村恭代 河合龍之介
ここから先、ネタバレあります。注意。
能書きはいいからとにかく『観て』ほしい
川端康成だとか東京◯術大学だとかピカレスクだとか、んなこたぁどうだっていいんですよ(暴言)。
このブログにおいて大切なのは
「お染を演じた波瑠ちゃんは撮影当時16歳だった」ということ。
その一点のみです。それを踏まえてこの画像たちを見ていただきたい。
この色気よ…!
16歳といったらまだ高校一年生ですよ…16歳に濡れたお札を咥えさせて、16歳の胸元に破いたお札を差し込むというその発想が!もうなんか!変態か!天才か!!
比較と言ってはなんですが、こちら波瑠ちゃん23歳。大きな時空の歪みを感じる。
2007年の作品だから、役者としてお仕事を始めて間もない時期。(同時期の作品は映画「恋空」)身体もひょろっとしていて、話すと幼くて。セリフ回しも身のこなしもぎこちないけれど、どこかから匂い立つような色香がすごい。この色香ってどこからだろうって考えた時、多分それって「目」だなって思った。
劇中に白い紙を咥えるシーンなんてないので、おそらくお札を咥えるシーンのリハか何かの映像だと思われるんだけど表情が良かったのか予告編に使われてる。ほんと「目」がいいなあ。あと紅の色がいい。着物の色もそうだけど波瑠ちゃんは赤がよく似合う人。
そらしていた顔を上げて、じっとみて、ふっと笑う。ああもう、これほんとずるいよなぁ(笑)。目が離せなくなる。
色気が~~~!!!!うおおおおおお!!!!!!とか言って盛り上がってたら、へたっぴウインクに脳をやられる。
ウインク出来てない;;かわいい;;;;
顔だけ映すと大人っぽいのに、身体を映すと線の細さが際立って途端に幼くなるのはこの辺り、2007年の作品まで。2008年になるとそのアンバランスさがきれいさっぱり消え失せて女性らしくなるのが興味深い。
美しい姉妹よ…。三女の韓英恵さんとの2ショットもあればよかったのにな~
活動弁士の語りで話が進んだり、映像自体も活動写真らしい雰囲気を目指して撮っている短編映画。映画の撮り方や内容は結構な回数「???」と思ったりもするけど(笑)とにかく16歳で無名の彼女を起用してこの役をやらせたのはすごいな、と思う。夕映え少女はオムニバス作品なので他にも3話入ってるんだけど、他の作品でも吉高さんが主役やってたり、あさが来たで大久保利通を演じてた柏原収史さんも出てたりとなかなかにメンツが濃い。キャスティング担当した学生さん、目が肥えてる。
たのしい特典映像
メイキングの波瑠ちゃん。
撮影場所の花やしき、近所に住んでるのに初めて来た~と三味線片手にふらふらしてて楽しそう。
お姉ちゃん役の三村恭代さんにぐいぐい責められる波瑠ちゃん。
たじたじしててかわいい。こういう「お姉さん」との相性がいいところ、ほんと「妹」なんだなぁ(にこにこ)
バルス!
舞台挨拶でおててつないで入ってくる3姉妹(+監督)かわいい…!
この子どもな波瑠ちゃんめっっっちゃくちゃかわいくないですか……(悶)
このおっきいお団子誰がしたの?自分で頑張ってやったのかな?
(ヘアメイクさんがいたらおそらくこんなこと(←)にはなってないと思うので多分、自分かな…)
ごくまれに現れる芋っぽい彼女を見ると愛しさで爆発しそうになります…ううかわいい、お団子を整えてあげたい…
波瑠ちゃん堪能度 ★★★★☆
(注:作品の良し悪しではありません)